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訪問ヘルパーの掃除ってどこまですれば正解?失敗しないための注意点を詳しく解説

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訪問ヘルパーの仕事の中で、生活援助があります。その中でも最も多い支援が「掃除」であり、利用者の快適な生活環境を維持するために欠かせない業務の一つです。しかし、訪問ヘルパーが行う掃除の範囲や具体的な内容については曖昧な部分が多く、「え〜!どこまで掃除すればいいの?」と悩むこともありますよね?

この記事でわかることは、

  • 訪問ヘルパーが行う掃除の基本的な範囲がわかる
  • 訪問ヘルパーができない掃除がわかる
  • 訪問ヘルパーが掃除を行う際の注意点がわかる

この内容で、訪問ヘルパーの掃除に関する適切な範囲と注意点について詳しく解説します。私の失敗談も含めて説明しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

 訪問ヘルパーの掃除サービスの基本的な範囲とは?

ひとくちに「掃除」と言っても、一般的には範囲が広すぎてどこまでどうやったらいいの?と悩んでしまいますよね。しかし、訪問ヘルパーが行う掃除の基本的な範囲は、利用者毎に定められたケアプランをもとに決められています。利用者の健康的な生活や安全を確保するための一般的な家庭内の掃除作業です。なので、利用者様の生活で最低限必要な範囲のみに限られます。

訪問介護の掃除サービスが提供する範囲は、利用者様の契約内容やニーズに応じて異なります。以下の要素に基づいて、掃除サービスの範囲が決まります。

では、具体的にどこをどうするのか?以下に、主な掃除内容を紹介いたします。

 部屋の掃除

床掃除:掃除機がけ、ほこり取り、床拭き、モップがけなど。

ゴミの処理:ゴミ箱のゴミを分別し所定の場所に出して、新しいゴミ袋をセットする。

※ここは、あくまでも利用者の使われている居室となります。普段使われているリビングが中心です。
ごえみん
ごえみん

他の家族が使う部屋は掃除してはいけませんよ~!

キッチンの掃除

食器洗い:食器や調理器具の洗浄、乾燥、収納。

シンクの掃除:シンクの洗浄や排水口の掃除。

調理台の拭き掃除:調理台やカウンターの表面を清掃。

※ガスコンロの上を見たら、換気扇が汚れていて利用者から頼まれても掃除はNGです!
ごえみん
ごえみん

これは、あとで説明しますね。

バスルームとトイレの掃除

トイレ掃除:便器、便座、床の掃除(ポータブルトイレも含む)

バスルーム掃除:浴槽、洗面台、鏡などの掃除

※浴室の窓ガラスがカビだらけで、利用者から頼まれても窓拭き掃除はNGですよ。

寝室の掃除

ベッドメイキング:シーツの交換やベッドの整頓。

床掃除:掃除機がけやモップがけ。

※床掃除もワックスがけなんか、頼まれてもしてはいけません。

 

訪問ヘルパーができない掃除作業とは?

ここでは、訪問ヘルパーが提供する掃除サービスではない掃除作業を紹介します。話のついでにとか、利用者さんと仲良くなるとついやってしまいがちな掃除ってありますよね?ここは気をつけたほうが良いです!

以下に、訪問ヘルパーができない掃除作業の例を挙げますね。

大掛かりな重労働

家具の移動:重い家具の移動や配置換えなどは、安全上の理由から対応しない場合が多いです。

大掛かりな掃除:年に一度の大掃除や引越し前後の大規模な掃除など、通常の範囲を超える作業は対応外です。

※先程の換気扇の掃除の依頼があってもしてはいけないということでしたが、何故かというと頻繁に掃除をする場所ではなく、また家族全員で使用するものなのでヘルパーの仕事ではないのです。
ごえみん
ごえみん

<失敗例>利用者に頼まれてやっちゃった事件!

私は、大掛かりではないんですが、使ってない2階の部屋からファンヒーター持ってきて!と頼まれ、時間があったので、ついやっちゃったことがあったんです。事務所に帰って報告すると、上司から怒られました。まだ駆け出しのヘルパーだったので、利用者様のことを思ってやったことが逆にダメなことだし、トラブルの元になることを学びました。

 専門的な清掃

専門技術を要する清掃:カーペットクリーニングやエアコンクリーニングなど、専門的な技術や機材が必要な清掃作業は対応しません。

危険物の取り扱い:化学薬品や危険物の処理は、専門業者に依頼する必要があります。

庭の掃除や手入れ:庭の草むしりや花木の水やり。

ペットの世話:ペットの散歩や餌やり

ごえみん
ごえみん

ここは、さすがにヘルパー研修でも学びましたし、手間がかかるし危険だし、お願いされてもできないことをはっきり伝えましょう。

プライベートエリアの掃除

家族のプライベート空間家族のプライベートな空間や利用者様以外の個室などの清掃は、通常のサービス範囲外となります。

同居中のご家族がいる場合は、利用者様の生活スペースや状況によって異なります。あくまで、生活援助サービスは利用者が独居である、あるいは家族が家事を担えない環境であることが前提です。

例えば同居のご家族が家事を行うことができる場合、家族も一緒に使うスペースは共用部分として訪問介護の掃除の範囲外となります。利用者様が日常生活を送るうえで、直接影響がないと判断される範囲の掃除は、訪問介護では行えません。

訪問ヘルパーが掃除を行う際の注意点

訪問ヘルパーが掃除を行う際には、できないこともあるということがわかりましたが、断りにくいということもありますよね。そこで、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。これにより、効率的かつ効果的に掃除を行い、利用者様の満足度を高めることができます。ここでは、トラブル防止策としての注意点を紹介します。

 事前の打ち合わせが大事

訪問前に利用者やその家族と具体的な掃除の範囲や内容について、訪問介護サービスの契約内容により、掃除の範囲が明確に規定され事前に打ち合わせます。契約書には、提供される具体的な掃除作業やその頻度が記載されています。利用者は、契約内容をよく確認し必要に応じて介護事業者と相談することが重要なんです。

基本、ケアマネジャーの作成したケアプランに従って行う生活援助ですので、これにより利用者の希望に沿った掃除が可能となります。プランどおりに行うことが大前提となります。

しかし、時には利用者様の生活環境やニーズは変化することがあります。定期的に掃除サービスの内容を見直し、必要に応じて変更を依頼することで、常に最適なサービスを受けることができます。

 優先順位の設定

訪問介護サービスは通常、一定の時間内で提供されます。そのため、掃除の範囲も時間によって制約を受けることがあります。限られた時間内で効率的に掃除を行うため、優先順位をつけることが求められます。これは、訪問介護計画書にも記載がありますので、確認しながら行うことが大事です。

ごえみん
ごえみん

<失敗例>順番が狂って時間足りなくなった事件!

私も経験があるのですが、利用者様の要望を聞く中で重点的にやってほしい場所を指摘された時、言われるままにやっていたら、順番が狂ってできなくなった場所がありました。他のヘルパーさんに共有すると、その利用者はお話好きで、自己中心的な方ということで、生活歴や性格の把握も必要だな、と感じました。

適切な掃除道具の使用

適切な掃除道具や洗剤を使用することで、効率的かつ効果的に掃除を行うことができます。また、利用者の健康を考慮し、環境に優しい製品を使用することも重要です。しかし、利用者の使っているものを使いますので、こだわりがあれば従いましょう。トイレ洗剤など使用する際は、換気を十分行いましょう。

 コミュニケーションの確保

掃除中に発生する問題や疑問点については、利用者様やその家族と適宜コミュニケーションを取ることが重要です。これにより、トラブルを未然に防ぐことができます。具体的な掃除箇所や作業内容を伝えることも大事です。例えば、利用者所有の掃除機などをお借りして掃除しますので、声かけ確認と丁寧に扱うことが大事となってきます。

ごえみん
ごえみん

<失敗例>掃除機の取り扱いに苦戦した事件!

私の場合、各家庭の掃除機の扱いに苦慮しました。いろんなタイプがあり、使うたびにゴミの処理を行いますが、フィルターを外すと今度は装着の難しさに手間取り、時間内に終わらなかったときがありました。利用者の方もわからずに、外したままでは次に行けないので、事業所に連絡取って来てもらい、助けていただいたことがありました。

安全に配慮する

掃除中は常に安全に配慮し、事故や怪我を防ぐための対策を講じることが必要です。特に、高齢者や障害者がいる家庭では、転倒防止などの安全対策が重要です。なので、見守り声かけしながら作業をすることが大事です。

ごえみん
ごえみん

<失敗例>掃除中に利用者さんを見失った事件!

訪問介護の作業中は、利用者本人が在宅が基本です。しかし、私がトイレ掃除中に声をかけると返事がありません。ドキドキしながら玄関の外を見ると、庭で草取りをされていました。ホッとしながらも「ヘルパーがいる間は、家の中にいてくださいね」と声掛けしながら水分補給していただきました。

他のサービスとの併用

必要に応じて、他の清掃業者や専門業者と併用することで、訪問ヘルパーの掃除サービスを補完することができます。例えば、専門的な清掃作業や大規模な掃除は、別途専門業者に依頼することを検討すると良いでしょう。

利用者様のニーズに応じて、掃除サービスの内容は柔軟に調整されます。例えば、特定の部屋やエリアを重点的に掃除してほしい、特別な清掃作業を依頼したいなどの要望がある場合は、介護スタッフに伝えることで対応してもらえることがあります。

ごえみん
ごえみん

<失敗例>キレイ好きの認知症の方に困った事件!

キレイ好きで神経質な利用者様がおられ、トイレの水タンクの黒ずみが気になり、磨いてほしいとの要望がありました。認知症の方なので、私だけでなく他のヘルパーさんにも何度も訴えられていました。古いお家で経年劣化での変色と思われ、事業所で共有しケアマネに報告。専門的な業者にお願いしましょうか?などの対応をしていただき、一人暮らしの方でしたのでご家族にも報告されたそうです。

まとめ:訪問ヘルパーの掃除範囲とは?

訪問ヘルパーの掃除はどこまですれば良いかといえば、

  • 決められたケアプランに沿って、
  • 訪問介護計画書に則り、
  • 時間内に手順良く行わなければなりません。

そのために、利用者様が自分のニーズに合ったサービスを受けるためには、事前の打ち合わせや定期的な見直しが重要です。また、必要に応じて他の清掃業者や専門業者と併用することで、より快適な生活環境を整えることができます。

介護保険内で「掃除」をするということは、一般の掃除とは違い、利用者の介護サービス範囲が決まっていることを納得していただき、契約に基づき行われるサービスですので、難しいところだなぁ、というのが率直な感想です。

訪問ヘルパーの掃除サービスを適切に行い、困ったときは一人で判断・対応せず、自身の事業所やケアマネジャーに相談しましょう利用者様が介護サービスを利用し、安心して暮らせる環境を維持するために、この記事を参考にしていただければ幸いです。これからも、いつも頑張っているヘルパーさんを心から応援しています!

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