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【実家で簡単チェック】もしかして? 親の認知症のサインを見逃さないためのポイント

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「最近、実家に帰るたびに親の様子がなんだか違う…」

「食事や身なりに以前ほど気を遣わなくなってきた気がするけど、歳のせいかな?」

「もしかしたら、認知症の始まりなのかも…?」

ご両親が高齢になると、ふとした変化に敏感になるのは自然なことです。認知症は、早期に発見し適切な対応をすることで、進行を緩やかにしたり、ご本人やご家族が安心して生活を送るためのサポートを受けやすくなります。しかし、忙しい日々の中で、親御さんの小さな変化を見過ごしてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、実家で親御さんの認知症のサインに気づくための具体的なチェックポイントをわかりやすく解説します。

この記事を読むと、以下のことがわかります

  • 実家で親御さんの認知症の兆候に気づくための具体的な視点
  • 生活環境や行動の変化から読み取るサイン
  • 認知症が疑われる場合に家族として取るべき最初のステップ

大切な親御さんが安心して暮らせるように、知っておくべきサインと、もしもの時の対応について、ぜひ参考にしてください。

実家で確認!認知症のサインを見逃さないチェックポイント

実家に帰った際、親御さんのちょっとした変化に気づくことはありませんか? 認知症の兆候は、普段の生活や住環境の中に現れることがあります。以下の点に意識を向けてみましょう。

物の置き忘れや紛失が増えていないか

  • :以前はいつも決まった場所に置いていた鍵が見当たらなくなる。
  • チェックポイント:財布や眼鏡、頻繁に使うものを探す回数が増えた。

会話がスムーズにできているか

  • :家族との会話で、同じ話を何度も繰り返したり、話の脈絡が掴みにくくなる。
  • チェックポイント:数日前に話した内容を忘れていたり、初めて聞いたような反応をすることがある。

日常生活の動作に変化はないか

  • :以前はできていた料理や掃除が、以前のようにできなくなっている。冷蔵庫に賞味期限切れの食品が目立つ、家の中が散らかってきたなど。
  • チェックポイント:料理の途中で手順がわからなくなる、掃除を途中でやめてしまうことがある。

これらのサインは、見過ごされがちですが、もしかすると重要なメッセージかもしれません。ご家族として、親御さんの日常の変化に注意深く寄り添い、適切なサポートを検討することが大切です。

親御さんの日常生活に潜む認知症の兆候

日々の生活習慣や行動の変化も、認知症のサインである可能性があります。以下のポイントにも注目してみましょう。

食事の変化

  • 食べ残しが増えたり、食事の時間を忘れてしまう。
  • 例:以前はバランスの取れた食事を作っていたのに、最近は簡単なものばかりになった。
  • チェックポイント:食事を抜いたり、1日に1食しか食べていないことがある。

身だしなみの変化

  • 服装がだらしなくなったり、季節に合わない服装をしている。
  • 例:夏に厚手のセーターを着ている、服に汚れが目立つ。
  • チェックポイント:何日も同じ服を着続けていたり、服装に無頓着になっている。

何を着て出かけるべきか、など、日常の中での選択が苦手になることがあります。このような状況に陥ると、選択性の低下はもちろん、その選択をすること自体にストレスを感じるようになるかもしれません。

ごえみん
ごえみん

実体験では、真夏にセーターを着ていたり、肌着をシャツの上から来ていたりと衣類の乱れが顕著になります。

健康管理の状況

  • 薬の飲み忘れや、飲んだかどうかを忘れてしまう。
  • 例:薬を飲み忘れている、または誤って何度も服用している。
  • チェックポイント:定期健診や病院の予約を忘れる。

金銭管理の変化

  • 同じものを何度も買ってしまう、支払いが滞るなど。
  • 例:同じ種類の調味料が複数ある、請求書の支払いが遅れている。
  • チェックポイント:お財布の中が小銭ばかりになっている(支払いの計算が苦手になっている可能性)。
親の金銭管理に対する具体的な処理をチェックリスト化し、定期的な問題がないかを確認することです。家計簿の記録が正確に行われているか、領収書の管理はきちんとできているかなど、日常的に観察することが重要です。

親御さんの普段の様子と比べて、気になる変化があれば、認知症の初期症状である可能性を考慮してみましょう。

ごえみん
ごえみん

実体験では、財布の中身は小銭でいっぱいでした。これは、買い物の支払計算が難しくなり、小銭があってもお札で払うからです。

実家の環境からわかる!認知症のサインとは?

実家の生活環境にも、認知症の兆候が隠れていることがあります。実家を訪れた際には、以下の点にも目を配ってみましょう。

冷蔵庫の中身

  • 賞味期限切れの食品や、使いかけで放置されているものがないか。極端に同じ食材ばかりが目立たないか。
  • チェックポイント:冷蔵庫の中が整理整頓されておらず、把握しきれていない様子がある。

郵便物や請求書の状態

  • 開封されていない郵便物が溜まっていないか。未払いの請求書がないか。
  • チェックポイント:公共料金の支払いが滞っているなど、重要な書類の管理ができていない。

家の中の様子

  • 以前と比べて明らかに散らかっている、ゴミが溜まっているなど。
  • チェックポイント:悪臭がしたり、害虫が発生しているなど、衛生状態が悪化している。

住環境の変化は、親御さんの心身の状態を映し出す鏡です。注意深く観察することが大切です。

親御さんの会話や行動に現れる認知症の兆候

親御さんとの会話や行動の中にも、認知症のサインが見られることがあります。日常的なコミュニケーションの中で、以下の点に意識を向けてみましょう。

同じ話を繰り返す

  • 昨日も聞いた話を何度もしたり、数分前に話したばかりのことを再び話す。
  • チェックポイント:「今日、何日だっけ?」など、同じ質問を何度もする。

感情の変化

  • 些細なことで怒りっぽくなったり、逆に何事にも無関心になるなど、感情の起伏が激しくなる。
  • チェックポイント:以前は楽しんでいた趣味に全く興味を示さなくなる。

判断力の低下

  • 必要のないものを大量に買ってしまう、料理の手順を間違える、火の消し忘れなど。
  • チェックポイント:買い物で無駄遣いが増えた、料理の段取りが悪くなった、鍋を焦がすことが増えた。
ごえみん
ごえみん

同じものを何個も買ったりして在庫が増えてきます。

名前をたびたび忘れる場合や、人との顔と名前が一致しないといった現象が頻繁に起こる場合には、注意が必要です。
ごえみん
ごえみん

夫と息子を間違えてお話になっていることがあります。

これらのサインに気づいたら、そっとサポートすることが大切です。もし、頻繁に名前を忘れる、人の顔と名前が一致しないといった状況が見られる場合は、早めに医療機関への相談を検討しましょう。

認知症の疑いがあるときに家族が取るべき行動

もし親御さんに認知症の疑いがあると感じたら、以下のステップで行動しましょう。

まずはかかりつけ医に相談する

必要に応じて、認知症専門の医療機関を紹介してもらい、専門的な検査を受けることが大切です。CTやMRIなどの検査で脳の状態を確認することもあります。

地域包括支援センターに相談する

お住まいの地域の支援センターで、認知症に関する相談や情報提供、利用できる支援サービスについて教えてもらえます。ケアマネージャーを紹介してもらえる場合もあります。

家族で話し合う

親御さんが今後も安心して生活できるよう、必要なサポート体制について家族で話し合いましょう。遠方に住む家族とも連携を取り、協力体制を築くことが重要です。

早期に対応することで、親御さんが安心して暮らせる環境を整えることができます。

親御さんの認知症を支える実家でのサポート方法

実家でできる親御さんのサポートには、以下のような方法があります。

  • 日常生活の見守り:定期的に実家を訪問し、親御さんの様子を確認する。
  • 住環境の整備:手すりの設置や滑り止めマットの使用など、安全に配慮した環境を整える。
  • 外部サービスの活用:訪問介護やデイサービスなどの利用を検討し、家族だけで抱え込まない。
     

これらの工夫により、親御さんが快適で安全な生活を送れるようにサポートできます。

まとめ:早期発見が安心への第一歩

認知症は、早期に兆候に気づき、適切な対応をすることで、進行を遅らせることが期待できます。実家に帰った際には、親御さんの行動や生活環境の変化に注意深く目を向け、この記事でご紹介したチェックポイントを参考に、少しでも気になることがあれば、早めに専門家への相談をご検討ください。

ご家族皆様が安心して過ごせるこれから未来を応援しています。

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