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介護タクシーを利用するには?介護保険適用条件やサービス内容を解説!

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高齢化社会の進展に伴い、車いすや介助が必要な方の外出をサポートする「介護タクシー」は、非常に便利で安心です。しかし、具体的に「介護タクシーを利用するにはどうしたらいいの?」と悩みますよね?そこで、この記事では、

  • 介護タクシーの介護保険適用条件がわかる
  • 介護タクシーのサービス内容がわかる
  • 介護タクシーの利用ステップがわかる

今回は、私が体験した車いすの高齢者の事例を交えて、介護保険が適用される介護タクシーのサービス内容を中心に、介護タクシーを利用するための介護保険の適用条件や具体的なステップを詳しく解説します。高齢者の安全で快適な移動をサポートするためにぜひ参考にしてください。

介護タクシーを利用するための介護保険適用条件とは

まず、介護タクシーを介護保険で利用するための条件について解説します。以下の条件を満たしていれば、介護保険を適用して利用することができます。Q&A式で説明しますね。

 Q.どんな人が利用できるの?  

A.介護タクシーの対象利用者は、要介護認定(要介護1〜5)を受けた方が、車いすや歩行困難な方の移動のために介護タクシーを利用できます。介護タクシーは正式には訪問介護の一種であり、利用の際は要介護1以上でケアプランへの記載がない場合は利用できないサービスとなります。

Q.どんな目的でも利用できるの?

A.介護保険を使って介護タクシーを利用する時の外出目的は、『日常生活上または社会生活上必要な行為に伴う外出』に限定されています。

では、『日常生活上または社会生活上必要な行為に伴う外出』ってどういうことか、を以下にまとめました。

・本人が行く必要のある買い物(補装具、補聴器、めがね等)
・病院への受診やリハビリの送迎
・公共機関における日常生活に必要な申請・届出
・選挙投票
・銀行の用事(預金引き出し、振込み等)
ごえみん
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旅行やレジャーなどのための利用はできませんのでご注意を!

Q.どんな車両が利用できる?

A.車いすを使用している方や介護が必要な方のために設計されたタクシーで、車いすごと乗車できる車両や、寝たままの状態で乗れるストレッチャー車も提供されており、乗り降りにかかる負担が大幅に軽減されます。

Q.ドライバーさんはどんな人?

A.介護保険が適用されているため、自動車の二種免許のほかに「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」以上の資格を取得しているドライバーです。

Q.費用はどうなってるの?

A.介護タクシーの料金は「タクシーの運賃+介助サービス料+車いすなどのレンタル料金」で構成されています。介護保険が適用されるため、自己負担額が抑えられます。

そもそも、「介護タクシー」とは、正式名称ではなく、介護保険サービスの中の「通院等のための乗車または降車の介助(通院等乗降介助)」という訪問介護に準ずるサービスを行うタクシーのことを通称「介護タクシー」と呼んでいます。

介護タクシーの具体的なサービス内容

介護タクシーは、目的地までの往復の移送のサポートだけでなく、介護が必要な方に向けたさまざまなサービスを提供しています。

私の担当した方の例を紹介しながら、サービス内容をお伝えします。

有料老人ホームで生活されている要介護4の78歳の女性Aさんは、糖尿病患者で週3回の透析が必要な方でした。歩行困難で車いす使用で、少し認知症のある方でした。ケアプランに通院等乗降介助のサービス提供が組み込まれているため、週3回の通院に介護タクシーを利用されました。

乗降介助

  車いす利用者がスムーズに乗車・降車できるよう、介護資格を持ったタクシードライバーがしっかりと介助します。利用者の自宅まで迎えに行き、着替え等外出準備をしてタクシーまでの移動や乗車の介助を行います。帰宅時は、降車時の介助し自室までの移動の介助を行います。必要な場合は着替え・おむつ交換なども行います。

Aさんの場合、着替えや外出準備は老人ホームで行っていたので、介護タクシーの方は、玄関で車いすのAさんを車いすごと乗車できる車両に乗せて、病院へ行かれるのを見送りました。病院から帰ってこられると、降車時の介助や自室までの移動介助をしてもらいました。

移動中の安全管理

  車いすは車内でしっかりと固定され、移動中も常に見守りしていただくので安全です。体調が急変した場合でも、介護タクシーのドライバーは適切な対処ができるため、Aさんの体調に不安がある場合でも安心して利用できます。

ごえみん
ごえみん

介護タクシーは介護保険を適用しているので、本人以外は乗車できません。

病院までの付き添いサービス 

 病院や施設での受付、診察までの移動をサポートすることも可能です。Aさんが一人での移動が難しい場合、受付または受診科までの移動介助・病院スタッフへの声かけ (病院内の介助は病院スタッフが対応)や受診後の支払い、薬の受取も行われました。こうした付き添いサービスを活用することで、安心感を持って通院することができるのです。

私の場合、Aさんの他にもBさんという車いす使用の女性がいて、毎月の病院受診があったので、介護タクシーさんが予め提供時間に組み込まれていたので、時間通り訪問しBさんを乗せて病院まで運んでいただきました。Bさんは付き添いが必要でしたので、私が付き添って診察後は介護タクシーさんを呼んで、Bさんだけを乗せて帰っていただき、私が薬を取りに行ってました。

介護タクシーを利用するためのステップ

ごえみん
ごえみん

それでは、実際に私の担当したAさんの例を紹介しながら、利用方法をお伝えします。

ステップ1:ケアプランに組み込む

介護タクシーを利用するには、まずケアプランに「通院等乗降介助」が含まれているかどうかを確認する必要があります。ケアマネージャーに相談し、定期的な通院や病院への移動が必要であれば、ケアプランに組み込んでもらうことが重要です。

私は、ケアマネジャーに状況説明し介護タクシーの手配をしていただきました。ケアプランを確認し、移動の支援が必要なタイミングを明確にしておくと安心です。

ステップ2:サービス事業者との調整

「通院等乗降介助」を提供している介護タクシー事業者と事前に打ち合わせを行い、移動先や日時、必要な介助内容を細かく確認しましょう。車いすの乗降や病院内での移動をどの程度サポートしてくれるか、事前に把握しておくとスムーズです。

ステップ3:費用の確認

介護タクシー(通院等乗降介助)は、介護保険が適用されるため、利用者の自己負担は通常1割から3割程度に抑えられます。具体的な費用はケアプランに基づいて決まるため、ケアマネージャーに自己負担額を確認しておくことが大切です。

※これらは、担当者会議(利用する本人、家族、ケアマネ、訪問介護のサービス提供責任者、福祉用具、介護タクシー事業者の方が集まっての話し合い)で決められますので、ここで契約及び内容確認します。

 まとめ:介護タクシーを利用するには、要介護認定が必要。ケアマネに相談を!

介護タクシーは、介護が必要な高齢者や車いす利用者の外出を支援するための重要な移動手段です。

ケアマネジャーが策定したケアプランの介護保険の適用条件を満たすことで、介護タクシーの費用面での負担も軽減され、サービス内容を確認することによって、安心して利用できるサービスが提供されます。これからも、車いす利用者の安全で快適な移動の実現を応援しています!

 

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