「親が調査員の前でシャキッとしてしまい、本当の大変さが伝わらない……」 介護認定調査を控えたご家族が、必ずと言っていいほど直面する悩みです。
現役介護士として多くの調査に立ち会ってきた経験から断言します。その不安は、当日渡す「1枚のメモ」で解決できます。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- 「外面」を演じる親への正しい接し方
- 認定員が本当に知りたい「介助の実態」の伝え方
- 親の自尊心を守りつつ納得の結果を引き出す「魔法のメモ」作成術
認定調査での正しい伝え方を知っておけば、あなたの精神的な負担を減らし、親御さんに最適なサポートを届けることができます。プロが教えるコツを味方につけて、心にゆとりを持って当日を迎えましょう。
介護認定調査の家族同席で不安をゼロにする「魔法のメモ」って何?
「魔法のメモ」とは、口頭では伝えきれない「困りごと」をまとめたカンペ
介護認定調査に家族同席する際、もっとも心強い味方になるのが「魔法のメモ」です。親の前では言いづらい、日々の介助のリアルを正確に届けるツールです。
なぜこれが魔法なのか。それは、親御さんのプライドを傷つけることなく、「家庭での本当の姿」だけを正確に調査員へ届けられるからです。
調査員が「喉から手が出るほど欲しい」情報源
実は、調査員も人間です。短時間の訪問で全てを見抜くのは難しく、内心では「ご家族が整理した客観的なデータ」を欲しがっています。このメモがあるだけで、家族同席時の「言いづらい、伝え漏れた」という不安は一気に解消されます。
【コピペで使える】魔法のメモ・テンプレート
調査員にそのまま渡せる形式です。メモ帳やメールに貼り付けて準備しましょう。

ぜひ、以下のテンプレートを活用して、本番に臨んでください!
【認定調査用:日頃の生活状況のまとめ】
■作成日: 202X年 月 日 ■作成者: (続柄: )
1. 排泄について
失敗の有無:(ある・時々ある・ない)
具体的な状況:(例:汚れた下着を隠す、パッドを適切に替えられない、壁を汚す 等)
2. 夜間の様子
睡眠と行動:(例:深夜の徘徊、夜間3回のトイレ付き添い、不安による呼びかけ 等)
3. 認知症の症状・周辺症状
物忘れ・安全面:(例:直前の食事を忘れる、同じ質問の繰り返し、火の不始末、道に迷う 等)
4. 身体機能と安全面
介助の実態:(例:伝い歩きだが週1回は転倒する、服の前後がわからず着替えに介助が必要 等)
5. 家族が今、一番困っていること
(例:今の介助量では家族が限界に近い、仕事との両立のため早急にサービスを増やしたい 等)
なぜ?介護認定調査で親が「嘘」をついてしまう深い理由
「普段はできないのに、なぜ調査員の前では『できる』なんて言うの?」と悲しくなることもあるでしょう。しかし、家族同席の場で親がしっかり振る舞うのには、切実な理由があります。
外面(そとづら)は最後の自尊心
知らない人を家に迎える際、失礼のないよう「しっかりした自分」を見せようとするのは、長年培った立派な社会性です。
介護士の視点
私たちプロから見れば、外面を保てるのは自尊心が保たれている証拠。むしろ「お父さん、頑張ったね」とポジティブに捉えて良い場面なのです。
【実践】介護認定調査の家族同席で準備すべき「3つの必須項目」
魔法のメモには、家族同席の場でこそ伝えたい以下の3点を中心に、具体的な事実を書き込みましょう。
「できる・できない」ではなく「介助の内容」
「着替えができる」と本人が言っても、「家族がボタンを留め、30分かかってようやく着終える」なら、それは立派な介助対象です。
調査員が見られない「夜間・早朝」の様子
深夜の徘徊、トイレの付き添い回数など、家族の睡眠を削っている事実は、同席している家族からしか伝えられません。
直近1ヶ月の「ヒヤリハット・失敗」
「道に迷って保護された」「下着を隠した」など、親が隠したがる失敗こそが、正確な介護認定には不可欠な情報です。
プロ直伝!介護認定調査の家族同席時にメモを渡すスマートなタイミング
親御さんにバレて機嫌を損ねないよう、家族同席ならではの渡し方のコツがあります。具体的に教えますね。
ベストタイミング
調査が終わり、調査員を見送る際の「玄関先」です。「日頃の様子をまとめたものです。お目通しください」と封筒に入れてサッと渡しましょう。
バックアップ
もし当日渡せなかったら、後でケアマネジャー経由で届けるか、市区町村の窓口へFAX・郵送しても受理されます。
まとめ:介護認定調査は「家族同席」で正しく伝える一歩
介護認定調査は、ご家族が親の「できない探し」をして戦う場ではありません。大切なのは、「これからも安心して家で暮らすために、ありのままを伝える」ことです。
この「魔法のメモ」が手元にあるだけで、同席するあなたの心のゆとりは全く違ったものになります。この記事が、介護に励む皆さまの「安心と納得」に繋がれば幸いです。


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